45歳が本気で就活。中年・高齢者に人気の警備会社を選んでたら・・・
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警備会社の業務内容
私は、大手銀行の本社ビルの常駐警備となりました。
常駐警備とは、24時間体制で施設を警備することです。
警備員は施設に宿泊し、変則的な勤務シフトに従って業務を行います。
働いた実感としては、警備会社は中高年向きの仕事と言えます。
重いものを持ったり、走ったりすることもなく、ゆっくりでもていねいな佇まいが、その場の品格をつくる職業なのです。
制服をきちんと着用することは必須です。
警備の制服を見せることによって、トラブルを防止することが目的なのです。
ちなみに警備の仕事は、自衛隊出身者が多い職場です。
いざとなった時のあの人たちの行動には、凄みが感じられます。
アットホームな雰囲気の職場ではないということは、覚悟しておいたほうが良いでしょう。
しかし、最低限の規律を守れるのであれば、中高年者にとってはぴったりな職場といえます。
警備会社への転職方法
警備会社への転職のきっかけは、新聞の求人広告でした。
新聞の求人欄には多くの企業が載っています。
ハローワークで見つけた就職先では痛い目にあったので、今度は別の方法で転職先を探すことにしました。
25社ほど応募をして、書類選考が通ったのは残念ながらこの1社だけでした。
詳しくは書きませんが、警備業界の企業としてはトップクラスの待遇であったと思います。
この会社の業務のメインは、常駐警備と、金融機関などと契約した貴重品の運搬。
福利厚生はしっかり整備されており、多少のボーナスも支給されていました。
条件の良い警備会社の退職を決意した理由
契約社員という身でしたが、この会社の月給は、総額で27~8万円くらいでした。
ボーナスは正社員に比べると多少減りますが、その他の条件は正社員と変わりません。
経営的にも安定している会社でした。
ここまでの情報だと、とても良い職場に感じられると思いますが、私は少しずつ不満を感じ、結局1年半勤めたのちに、退職届を出すことになりました。
この会社では、前職に比べても早く業務をマスターし、先輩社員の実力にもすぐに並ぶことができました。
しかしこの会社にいては、私は前職の営業という世界の勝負を捨てたままです。
このままでは営業職から逃げたままのような気分です。
営業で成功するまでは、この会社でゆったり仕事をするわけにはいかない、と思い始めていました。
中高年者には魅力的な警備会社
常駐警備は立ち仕事ですが、動き回ったり物を運搬することもないので、重労働ではありません。
よく見かける交通整備や、繁華街の巡回警備の類はまた違うのかもしれませんが、他の仕事に比べると体が楽です。
この仕事に必要なスキルは、コミュニケーション能力です。
自衛隊出身の方が多いため、先輩後輩のタテの関係にうるさい面がありました。
言葉遣いもとても重要で、友達言葉は絶対に使ってはいけません。
そして警備員は、決してえらい立場ではありません。
常に物腰柔らかく、常駐先のお客様やさらにそのお客様と接しなければなりません。
雑な態度や振る舞いをすれば、すぐにクレームが入ります。
それだけ制服を着る仕事とは、目につく仕事なのです。
結局1年半で退職してしまったので、この仕事の真髄はわからなかったのかもしれません。
しかし、中高年者にとっては、取り組みやすい仕事だろうなと感じたことだけ書き留めておきます。
もし転職先を探していて、警備業界を敬遠されているのあれば、視野を広げてみるのもありなのではないでしょうか。