医療事務に転職するために・・・必要なスキルや求人見つけ方を紹介します。
326 -
医療事務とは、簡単にいうと病院の受付業務をしたり、医療費の計算など行う仕事です。
事務というと机に向かっているイメージが強いですが、医療事務は患者・医師・看護師と接する機会が非常に多い仕事です。
体調の悪い患者さんが病院を訪れ医師より先に顔を合わせるのが受付業務をする医療事務の人。
いわば「病院の顔」ともいえ、接客スキルも必要です。
通信教育講座でも女性に人気の「医療事務」ですが、転職するためにはどうしたらよいのでしょうか。
医療事務に転職するためには?
資格って必要?
医療事務に転職するために、必要な免許や資格は特にありません。
しかし、経験者優遇の医療事務の求人において採用されるのは、経験者>未経験だが資格保持者>未経験者です。
未経験者は、資格はあった方が「経験はないが知識はある」「やる気がある」ということをアピールすることができます。
医療事務の資格は、本当にたくさんありますがその中でも人気の資格がこちら。
- 比較的取りやすく、医療事務全般の知識が必要な「医療事務技能審査試験」
- 合格率の低さゆえ、取得すればかなりの強みになる「診療報酬請求事務能力認定試験」
- 受験資格は特に必要ないので誰でも受けることができる「医療事務管理士技能認定試験」
どんな人が向いている?
【コミュニケーション能力のある人】
病気で不安な患者の立場にたって細かな気配りができ、常に笑顔で落ち着いた対応を求められます。
【パソコンが使える人】
ワードやエクセルが使え、入力が正確にできればOKという求人が多いです。
【守秘義務を守れる人】
個人情報の扱い・患者のプライバシーの保持につとめ、責任感を持って仕事をする必要があります。
医療事務向けの求人サイトを利用しよう
医療事務に転職するために、転職サイトや転職エージェントは欠かせませんが、大手求人サイトではなく、医療事務向けの求人サイトを利用するのが◎
医療事務の中でも正社員の求人は少なく、人気のある職種なので倍率も高めなうえ、採用には医療事務の経験が重視される傾向にあります。
医療事務が未経験の人は、まずは医療事務の求人が多く採用されやすい「派遣社員」や「パート」として実務経験を積むのも良い方法だと思います。
正社員を目指すなら、派遣やパートで働きながら、医療事務の資格を取得したり、スキルを磨くとよいでしょう。
医療事務に転職するメリット・デメリット
【メリット】
- 基本的なスキルや経験を持っていれば、働ける場所はたくさんある
- 経験があれば再就職や仕事復帰がしやすい
- 病院はなくなることはなく社会情勢に左右されないため、安定して働ける
- 病気、薬に詳しくなる
【デメリット】
- レセプト業務は期日があるため、残業が多い
- 保険制度や診療報酬の改正で覚えること、勉強しなければならないことが多い
- 昇給・昇格はほとんどない
- 医療現場は国家資格を持つスタッフばかりなので、資格を持たない医療事務は扱いが酷いと感じることがある
医療事務の職場選びのポイントは?
総合病院・大学病院
総合病院・大学病院など、大きな病院は働く医療事務員も多く、医療事務の業務の分業化が進んでいます。
1つの業務を突き詰めることができ、より専門に特化したスキルが磨けるでしょう。
個人病院・診療所
個人病院や診療所は、職員が少ないため、幅広い業務を行うことになります。
医療事務の業務はもちろん、備品の管理・掃除などといった雑用もこなさなくてはならないため大変ですが、医療事務の業務を一通り覚えることができるメリットも。
小さな病院は、地域密着型で患者との距離感が近いのも特徴。
そのほか
仕事を早く覚えたい、医療事務としての仕事に早く慣れたいという人は、皮膚科・歯科など、単科のクリニックもオススメ。
病院以外でも、「介護施設」「調剤薬局」で活躍している人もいます。
歯科医院では「歯科助手」、調剤薬局では「調剤薬局事務」、介護施設では「介護事務」の資格を働きながら所得する人もいます。