【学校では教えない転職活動】実務に役立つ資格と不必要な資格の「見分け方」
[掲載日]2016/11/28

40代でも履歴書に書くと評価の高い資格はあるのか
中高年層に立ち入ってきてしまうと、自分の味方になってくれる武器が欲しいと思うのは当然です。
ましてや転職を考えるとなると自分の武器は多すぎても問題ないでしょう。
そのような状況で、資格というのは何かと役に立ちそうな感じがしますね。
でも、本当にそうなのでしょうか?
転職本のマニュアルには、自分の持っている資格は余すことなく書いておきましょう、と書いてあります。
少しでも自分をアピールするのが狙いです。
老若男女、よく履歴書に書かれている資格と言えば、「英検3級」「運転免許」です。
しかしながら、この程度の資格で、果たして効果があるのでしょうか?
恐らく何もないでしょう。
強いて言えば運転免許くらいが実務的だと思われたくらいでしょうか。
英検3級など、物の数にも含まれていないのです。
どんな資格が転職に強いのか?
「宅地建物取引主任者」や、金融関係を志望するのであれば必須の「ファイナンシャル・プランナー」などがそれに当たるのではないでしょうか。
他にも、真剣に考えるのであれば転職サイトや転職関連本には膨大な量の情報が載っています。
ただしその資格を取得したところで、資格の必要のない業界を志すのでは意味がないのです。
まずは自分が目指したい業界を見極めるのが先だといえるでしょう。
結局は、資格よりも実務
資格を保有しているということは素晴らしいことです。
ちょっと勉強したくらいで簡単に取れるものでもありません。
しかしながら、悲しいことにこれらの資格保有者はすでに世の中に大勢いるのです。
そして資格を持っているからといって、重要なポストについているわけでもありません。
やはり評価されている人は、実務能力が高いのです。
資格に頼らなくとも転職はできる
たとえば銀行に勤務されている方々は、一般的にはエリートな方ばかりです。
当前のように、高学歴の方が多いでしょう。
ところがそんな優秀な人たちの集まりであっても、成果の上げれる人とそうでない人が存在します。
しかし資格があるから、学歴があるから有利という感じではありません。
むしろ自分の頭の賢さを誇りに思っている人ほど、こういった組織の中では這い上がれないように感じます。
要は、自分が目指している場所がどれくらい資格に対して理解があるか、ということになるのではないでしょうか。
中小企業であれば、そういった有資格者は少ないかもしれませんので、持っているだけで重宝されるかもしれません。
資格を取るために勉強してきたという事実も、きっと評価してくれることでしょう。
しかし、その資格が一日二日でとれてしまうようなものだったりしたら、あなたの居場所はないでしょう。
転職者にとって、資格はあくまでオマケのようなものです。
実際に役立つのは自分のこれまでの歳月で培われたスキルでしかありません。
取得した資格をベースにしてこれだけの仕事をやってきました、とか。
これだけの修羅場を渡ってきました、というほうがよっぽど必要な人材に見えてくるのです。
40代転職に資格は必要か?
決して資格を取得することを否定しているわけではありません。
持っていないよりも持っている方が、何かをやり遂げたいという意思が感じられるのもまた事実です。
しかしながら、転職活動の本質は入社後です。
決して「資格を持っている自分は将来安泰だ」とは思わない方が良いでしょう。
今の時代、弁護士の資格を持っていてさえ就職がないと言われています。
頼れるのはあなたの能力です。