知らないと損!会社の利益になるか?ならないか?を値踏みされる「転職面接」
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マニュアル頼みの面接ではいけない
何歳になっても面接というのは嫌なものです。
赤の他人を前に自分自身のプレゼンを行うわけですから、緊張もします。
ましてや50歳ともなると、転職が初めてではない方も、面接を受けたのが10年も前という方もいるのではないでしょうか。
面接の感覚もすっかり忘れてしまっているはず。
「緊張するな」と言われても無理でしょう。
かといって何の準備もなく面接に臨むのは、いくらなんでも無謀と言えます。
もし、あなたが転職をするのは初めてだとしたら、転職サイトや本屋さんに売っているマニュアルの内容通りの面接の臨み方をしてはいけません。
面接とは企業とあなたとの「お見合い」です。
会社のどこが気に入ったからこの面接を受けたのか、あなたのどんなスキルが会社にとって有効なのかを、双方が確認する場なのです。
それを、マニュアルの通り一辺倒のやり方で対応しようとすると、「マニュアルがないと何にもできない人間」という風に受け取られます。
50代の転職者を受け入れてくれる会社であれば、なおさらマニュアル通りの人間は必要ないはず。
ありのままのあなたという人物を伝えてきてください。
会社に依存するような人物に見られてはいけない
そこそこ大手の企業であれば、転職者を一堂に集めて合同研修が行われます。
できればこの時間に、その会社の雰囲気を素早く感じ取っておきましょう。
といっても、大抵の会社に大切なことはほぼ同じです。
わからない事があったら、自分から率先して聞きに行く。
一度聞いた内容は、その場でメモして自分なりに把握する。
もし今度また同じ件で質問するのなら、自分なりの仮説を立てて聞くこと、などです。
自分がどこかの部署に配属されたなら、最低1年は一切の文句、不満を言わずに業務に励むべきです。
その部署で一番早く出社し、上司よりも先に帰らないという姿勢で面接に臨むのです。
そうすればたいていの場合は面接はパスできます。
今書いた内容は、「会社に入ってからの臨み方ではないんですか?」という声が聞こえてきそうですが、その通りです。
つまり、面接の時点で、最低限のマナーやモラルを見せるのは当然です。
その上で、面接を受けに行く会社がどういった事業で、どういった商品やサービスを畝いしているのか。
どの商品が最も多く売れていて会社のベースとなっているのか、などの視点で、その会社の経営者か役員クラスになったつもりで面接の場に臨むだけなのです。
面接での注意点
あまりに自分に自信がありすぎると、面接の場があなたの自慢話の場になってしまいます。
相手の聞いてもいないことを鼻高々に喋りまくってしまったら、空気の読めない人物と認識され、間違いなく面接は不合格です。
面接は、あなたがこの会社に適性があるかどうかを見られている場です。
自分の能力を知ってもらおうとして余計なことまで喋ってしまったら、逆効果です。
優秀な人材を見極めるのが面接官の役目ですが、上司の指示を無視するような社員を会社は求めていません。
面接の場では、聞かれた事だけを要領明快に簡潔に答えることが基本です。
シンプルですが、これがコミュニケーション能力もプレゼン能力もある人に思わせる秘訣なのです。
聞いた事を即座に正しく理解して、短時間で実行に移せるか。
面接で問われるのはこの点です。
すでにこの心構えが腑に落ちているのならば、面接なんて怖くないはずです。